ペアレントトレーニング勉強中!効果絶大!?山あり谷ありの実践レポ

子育て

どうも。猫のくにから来た女です。

学習障害疑いをきっかけに子どものメンタルクリニックに通うようになり、

先日「ペアレントトレーニング」をすすめられました。

これは1960年代にアメリカで開発された(発達障害児や自閉症児のために)

プログラム。

ADHDへの対応にも効果的でペアレントトレーニング講座は

とても好評なのだそうです。

しかし通っているクリニックは来年2月以降でないと予約取れず!

そこで医師に言われたのは、

「本やサイトでも学べるので、予約待ちの間実践するだけでも、

かなり良い変化が出ると思います。まぁ、お子さんだけでなく

旦那さん相手に実行しても関係が善くなると思いますし(笑)

なにぃ!?そいつは朗報だ!

ということで独学で学んでいる本や動画から得た知識や効果を紹介します。

 

※まずは一次情報から、ということで、

厚生労働省の『ペアレント・トレーニングガイドブック』を先に読み、

さらにここで紹介する書籍、動画より内容をまとめました。

 

ペアレントトレーニングとは!?内容を簡単に紹介

ペアレントトレーニングとは!?内容を簡単に紹介

ペアレントトレーニングは親が子どもへの対応を学び実行することで、

子どもの問題行動を減らし、

望ましい行動を増やす方法ですが、

親がして欲しい行動を決して「求めてはいけない」

というのがポイントです。

つまり「●●しちゃだめでしょ!」

と”良かれと思って”否定形で言ってしまうのもNG。

そんな習慣を直すのも、なっかなか大変です。

その中身は以下のようになります⇩

  • CCQの原理を使う(大声禁止・穏やかに)
  • 子どもへの指示はワンセンテンス・ワンミーニングで
  • 望ましくない行動は無視する(難しいっ!)
  • 出来たこと頑張れたことは25%くらいの段階で褒める
  • 肯定的注目を増やし、否定的注目を減らす

それぞれについて解説します。

ペアレントトレーニングの基本!『CCQの原理』を使う

ちょっと耳慣れない言葉CCQとは、

  • Calm(カーム):穏やかに
  • Close(クロース):子どもに近づいて
  • Quiet(クワイエット):静かに

の頭文字を取ったものです。

わたしは「子どもは何度言っても聞かないから、遠くから大声で注意する」

リモコンみたいな育児をしてました。

すると大声は叫びに変化することが多く、

「何度言ったらわかる!?もうっ!」と怒りに変わることしばしば。

穏やかに近づいて静かに言った方が、全然マシだったので拍子抜けしちゃいました。

もちろんいつでも上手くいくとは限らず、まだ爆発しますが…

子どもの友だちが大勢来て、親が迎えに来てるのに帰ろうとしないときなども

近づいて静かにお願いすると、すんなり立ち上がったりしたので

その効果にビックリでした。

ママの大声に慣れてBGM化!?

 

ペアレントトレーニング:子どもへの指示は1センテンス1ミーニング

ワンセンテンス・ワンミーニングとは、

1回の言葉がけで1回の指示を出すという意味です。

母親は女性の特性もあって、つい話しが長くなりがちです。

わたしはいつもコレで失敗しています(謎の自信)

例えばこれから一緒に予定をこなさなければならないことを子どもに伝えるときは

以下のような段階を踏み「わかりやすく・短く」伝えることが大切です⇩

  1. 意識の集中「大事な話がある。聞いて」
  2. 事態の説明「もうすぐ●●が来るよ」
  3. 見通し「15分で終わるよ」
  4. 行動の指示
  5. 称賛する「ありがとうね」
  6. 行動の指示(次は●●するよ)

いつも「今日は●●して~、それから●●もしなきゃね、そのために●●が必要でしょ?」

みたいに「あれもこれも一度に」指示していました。

すると何を言われてるかわからなくなり、結局なにもしない子どもに

「何にも聞いてないね!ちゃんとやりなさい!」

ちゃんとって何!?わかんない!

とぐるぐるカオスに入り込んでしまう悪循環に…。

1つ1つにする、短くわかりやすくする作業が結構大変ですが、

これは頑張るとお出かけや時間を守って欲しいときなどに結構効果的です。

だらだら話すのは女友達相手にしましょう。

また、これは、男性と揉めがちな女性にもおすすめ。

ご主人や恋人にもこのようにお願いするとスムーズかと思います。

 

『傾聴』で失敗しているわたしにペアレントトレーニングは合っている

「わかりやすく・短く」の難しさはあるものの、

相手の話を受け入れて言い返さない「傾聴」では、

ことごとく失敗してきたわたしにとって

ペアレントトレーニングのシンプルルールが実行しやすく感じました。

相手の言葉の最後をオウム返しするのが『傾聴』の基本ですが、

自分の子ども相手には、かなり忍耐力が要る気がするのです。

子どもの話を引き出せたのは良いけれど、

延々続いてしまって、しかも自分勝手な内容ばかり!

「うぅーーー!黙って聞いてりゃあ!!」ドッカーンです。

 

ペアレントトレーニング最大の難関!?望ましくない行動を『無視』

物を壊したり、暴力をしたり、大声で暴言を吐いたり…

親にとって「これは強制力をもって注意せねば!!」

と思う”望ましくない(否定的な)問題行動”を子どもがすることもありますよね。

ペアレントトレーニングではそんな問題行動に対し『無視せよ』と指導されます。

(ただ誤解してはならないのは、養育の放棄(ネグレクト)的無視とは違う

また、子どもが友だちなどを叩いてしまったときなどは、

相手の気持ちに立ち、子どもの代わりに謝罪することも必要です。

この時の無視の仕方にもコツがあって、

怒った顔やため息など態度で威圧感をあたえ、

「怒りを抑えて頑張って無視してあげているのよ!」

という態度では効果がないそうです。

 

百歩譲って、その場では和やかに取り繕えたとしても、

帰り道で子どもにダメ出しするのもNG…(いつもやってました)

「全然気にしてませーん」という顔や態度で問題行動はスルーし、

少しでも辞めれたらすかさず褒める!

つまり、親側はかな~り忍耐が必要なのです。顔が引きつりそうです。

 

どうしても無理なときは場所移動するとかね。

 

謝りなさい!と教育し続けた結果…問題行動は増えるばかり

わたしは子どもに「ありがとう」「ごめんなさい」を言える子になって欲しいという

謎のこだわりがありました。

普段は言えるのですが、子どもにとって納得のいかないことでは

ガンとして謝りません。

謝るまでずっとやりとりをして、しまいには大泣き…

幼い子が遊ぶ公園や児童館などでよく見かける光景ではありますが・・・

それが小学校高学年となった今、

「小さい時謝れ謝れ!って言われたけど、謝りたくない理由があったんだよ。」

とボソリ…。

彼なりにとても傷ついてしまっていたのです。

うまく伝えられなかったんだね

 

 

望ましい行動を増やすには親の忍耐が必須!修行僧のこころが欲しい

問題行動(否定的行動)にフォーカスするのではなく、

できたこと、肯定的行動に注目して褒める、認める努力が必要です。

誰だっていつも怒られたり貶されたりしていたら、

「良い子になってなってやるもんか!」

と思いますよね。

これって大人も同じ…

ましてや子どもは『生きて行くために大人の注目』が必要なのだそうです。

ただしその注目にはポジティブなものとネガティブなものがある。

どんなに問題行動が多く見える子でも肯定的(ポジティブ)な行動をしているはず。

なのに「なんで困らせることばかりするの!!」と

否定的行動に注目し、繰り返してしまいがち。

それがジレンマを生み、『大人の注目』を集めたい一心で

さらに問題行動を繰り返すようになるのだそうです。

 

ペアレントトレーニングの『褒め』は25%ルールで!

小学校1年生のときの学級懇談会で担任に

「お子さんが小学生になって成長を感じられたことを発表してください」

と尋ねられました。

実は、我が子について「ポジティブ発言」を求められるのがかなり苦手です。

自分の番が来ても口ごもってしまい、さんざん考えた挙句に

「うちの子には褒められるところは見つかりません」

と言ってしまったのです。

ほかにも二人位同じお母さんがいました。

先生は、「そんなことないですよ、●●君には良いところが沢山あります。

友だちと仲良くできたとかでも良いんですよ。」

と言い、

いかに自分の子どもへの評価が高く厳しいものだったかを思い知らされました。

ペアレント・トレーニングでの『褒め』は、

やろうとしていたことの25%でもできたら

褒める・あるいは「●●できたね」と表現するようにと指導されます。

なんなら、朝起きられた、食事を摂れた、顔が洗えた、、、

今日も無事だった…

など『今の状態』を認めるだけでもOKです。

25%ルールで欲を出して失敗しました

勉強ができたとか、お手伝いができたとか、

親がしてほしい行動を求めたり、

もっともっとと条件を付けてハードルを上げたりするのはNGです。

わたしはここで「…前はもうちょっとできてたよねぇ」という皮肉を言ってしまい、

一気にやる気を削いで大失敗しました(笑)

25%ルールもその子によってレベルは違うのです。

まわりと比べ、「こんなんで良いのかなぁ」という不安から、

焦りがあるとわたしのように失敗してしまいます。

肯定的注目を増やすために否定的注目を減らす

反抗期や思春期にさしかかっている息子。

「なんだかわからないけどイライラ・むしゃくしゃする」

という理由で会話が成立しない日も出てきました。

そんなとき、ついつい、

「なんか感じ悪~い、なにその態度…」

とわたしの方から喧嘩を吹っかけてしまったり、

勉強を教えていて、態度や姿勢を細かく注意してしまったりと

否定的注目をさせられるトラップだらけなのです。

そんなとき、出会ったのがこの動画です。

ペアレント・トレーニングについて療育のプロである藤原里美さんの講義の様子ですが、

「無料でここまで学べて本当にありがたい」

と涙が出そうになりました。

発達障害とか療育が必要でない方にも参考になると思います!

まとめ

独学でペアレント・トレーニングの実践を始めて、

まだ2ヶ月も経っていない状態ですが、

すでに何度か爆発しています(わたしが)

しかし、一般的に言われている傾聴やコーチングなどに比べると

内容がしっかり理解でき、

心にストンと落ちるものがありました。

それは『否定的注目をすれば問題行動が増える』という根拠があるところです。

「また問題を起こすのではないか!?」と注意を向けること、

否定的な意味での関心を向けること、

叱責すること、

悪循環の沼にハマらないように、

肯定的注目を増やす努力、子どもの行動を褒める努力がめっっっちゃ必要みたいです。

 

できて当たり前、できなければ怒られて当然という教育を受けて育ったママ(私)には

なかなかの苦行ですが、子どもが自己を肯定し、

やりたいことや夢を見つけて自立していくために、

勉強やマナーを教えるばかりではなく、

親が子どもへの対応の仕方、ペアレント・トレーニングを学ぶ。

それが大事なのかなと思います。

 

まだ全然うまくいってません、またレポします!

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