どうも。猫のくにから来た女です。
子どもの学習障害でクリニックの医師に相談に行ったとき、
とても印象的だった一言があります。
「父親は今回の事についてどう考えておられますか?
一緒に来て話を聞きたいとは言いませんでしたか?」
という質問です。
実は子供の学習障害や発達障害に関し、
母親と父親では温度差があると言われているのです。
この記事ではそのことについて実際に医師に聞いた内容を元に記事にします。
学習障害を疑うのは考え過ぎという意見の父親は多い
学習障害については、息子が幼稚園や小学1年の時代から気にし始めたわたしですが、
その様子をみて父親である夫は以下のように言いました。
- 3歳児健診で異常なしだったから心配なし
- 小学校で普通級に所属しているから大丈夫
- 自分も子供の頃は勉強できなかったが難関校に入れた
- 男の子は幼いところがあるからごく普通だと思う
このようなことから、
「気にし過ぎでは?」という意見です。
支援級や養育に通う子を持つ親と違い、そう受け止める人は多いでしょう。
実際まわりのママたちも「猫さん心配し過ぎ(笑)」という反応でした。
また、『なんでも発達障害につなげようとする人が増えている』
ことにも気を付けるべきでは?という考えもあるようでした。
お前(母親)の遺伝のせいという父親もいるらしい(泣)
学習障害は本人がサボっているとか家庭学習不足と言われがち
発達障害に比べ、学習障害は見落とされがちです。
幼く自己肯定感が高いうちは本人も気にしないけれど、
やがて、できないことを本人が気にし始めると
「こじらせる」可能性が出てきます。
わたしもついつい熱が入ってしまい、
「なぜ覚えられないのぉぉ!?」と怒鳴ってしまうこともしばしば。
親のこんな言動で自己肯定感ダダ下がり…
それに、なぜか勉強を教えるのは父親ではなくわたし1人。
そんな毎日に、行き詰ってしまったのです。
医師からは、お母さんは勉強教えない方が…と言われた
教育熱心な義母からは「ちゃんと勉強やらせてるの?」と聞かれることも多く、
う~ん。やってるんだけどなぁ。
言われると嫌だなぁ…と会うのがとても憂鬱でした。
父親も学習障害を認めて協力しないと母親が孤立します
クリニックの医師は続けてこう言いました。
「子供の学習障害や発達障害を認めたがらない父親は多いですよ。」
その理由は以下のようなもの。
- 自分の子供に限ってそんなはずない
- 勉強は頑張ればなんとかなる(根性論)
- 『障害』という言葉に抵抗感が強く認知したくない
「そして…、母親が孤立します」
う~ん。子育ては二人で行っているから孤立していないと思うけど、
勉強に関してはわたしが1人でガチり過ぎてる…
しかも教育ママ的な「もっと上を目指す!」ではなく
教えても教えてもゼロに戻るかのような謎のループにハマりながら…。
勉強や宿題を教えるという意味では1人で頑張すぎていたかもしれません。
覚えられないのには理由があったんだね。
宿題を教える度泣かせる鬼母VS子供の『遊び友達』で叱らない父親
宿題を教えていても、あちこち集中が飛び、少し前に教えたこともすぐに忘れる息子。
学習障害とわかるまでは「根気強く教えれば覚えるかも」とひたすら繰り返して
書かせたり、読ませたりを頑張らせました。
集中がすぐ切れて態度が悪くなりやすく、注意ばかりしてしまう息子を、
鬼の形相でせめていました。
対する父親は息子と一緒にテレビや動画をみて子供と大笑い。
土日は好きなところに出かけ、1日中遊んだり買い物したり
『父親は子供の楽しい場面にフルで登場する存在』になりました。
それでも教えなきゃ、ちゃんとさせなきゃと思うわたしからは笑顔が消え、
帰宅早々注意しまくる、まさに怒り担当を一手にひきうけるハメになったのです。
家の中でわたしは浮いてたかも…
感情論でなくデータを提示することで納得する父親も
知能テストと読み書きテストを受け、約1ヶ月以上も精査して結果を出してもらい、
IQは平均だけれど、ほかの能力にはかなりの凹凸があることがわかりました。
特にワーキングメモリはものすごい不足している…。読み書きにも問題あり、、、
それらの数値は紛れもない真実のデータです。
わたしが感情たっぷりに訴えるより全然説得力がありました。
◇補足◇
子供の学習障害・発達障害を認めたがらない父親は、
絶対ではありませんが、
父親もなんらかの障害を抱えている可能性もあります。
遺伝性があるからです。
それはもちろんわたしにも言えることでしょう。
現実を受け止め、どうするか考えよう
検査項目で著しく低かった「ワーキングメモリ」がネックらしい
ワーキングメモリは記憶をつかさどる部分であるため、
暗記したり、毎日の学校生活に必要な忘れ物であったりあらゆる場面で関わってきます。
「覚えられない」「忘れてしまう」が積みかさなると、
「何がなんだかわからない状態」
がさらに大きくなって
「もういいや!」
「どうせ僕は馬鹿なんだ」
と投げやりになる経験を重ねてしまいます。
この状態が引き金になり、引きこもりやうつを発症する子もいるそうです。
このような二次的被害につながるパターンは多くあります。
子供時代はドジなうっかり屋さんと笑って済まされがち
ワーキングメモリが低い場合根性型の詰め込みでなくサポートが必要
学校という場所では、テストの点数や生活態度などで評価されるため、
ワーキングメモリが低いと、直接的に評価が低くついてしまいます。
それでも、学習障害や知能テストなどで「ワーキングメモリ能力に問題あり」
という正式結果を学校に提示することで、サポートを受けられ、
単的な低評価をまぬがれることができるようです。(軽減程度ですが)
先生もテストなどのときに、やり直しで正解できたら青丸をつけて、
青ペンで100点をくれるなどの工夫をしてくださっています。
PCやタブレットなかなか普及しないしね…
父親が学習障害や発達障害を理解すると子供が伸びやすくなる
現在息子はワーキングメモリの改善方法の一つとしてADHD改善薬を服薬しています。
「不注意優勢型ADHD」という診断に当てはまるからだそうです。
薬に関しては賛否両論ありますが、比較的副作用の少ない薬を選んでもらい、
内容を把握したうえで、段階的に量を増やし現在3ヵ月めに突入しました。
先日カウンセリングで言われたことは以下のとおりです。
- 父親にも協力してもらってください
- 子供の状態を良くするために夫婦仲良く
- 子供はとにかく褒めてあげて
- 父親もできるだけ誉めてあげて
- 長期戦なので息抜きをいっぱいしてください
わが家では少しずつですが父親が学習障害について理解を深めてくれている感じです。
子供の状態はゆっくり『前進している』感じがします。
父親だけでなく母親も自分を振り返ることが大切
学習障害についてはわたしが気にして、動いたことが大きなきっかけになったのは確かです。
しかし、それで「治る」ものではない可能性も高いことを忘れてはなりません。
発達に凸凹があっても、いつか平均的にそろうだろう、
何かものすごい才能が見つかって輝かしい結果を出せるかも…
薬を飲んでいるんだからきっと…!
など過度な期待ではなく、本人が生きやすくなる※ことが大事。
だけど母親はつい、「ちゃんとさせよう」「将来困らないように」
など、どうしても世間一般に合わせようと必死になります。
わたし自身、子供を頑張らせ無理させすぎていないか、
時々振り返る時間が必要だなと思います。
叱咤激励は逆効果。ハードル上げるなよ!
※これに関しても未来はわかりません、親の自己満足かもしれないです。
まとめ:父親も子供の学習障害を認め行動や考え方を変えよう
今現在小学四年生の我が子ですが、日々成長しているなぁと思います。
そのうちだんだん自分の意思が出てきて、親の指示通りには動かなくなるでしょう。
今は親子の問題として学習障害に取り組んでいますが、
最終的には息子である彼自身の問題なんですよね。
できるサポートをしつつも、いずれは独り立ちしてもらう必要があります。
学習障害が気になったら早めに専門機関に相談し、
子供が最低限自立ができるように夫婦で協力する考え方がいいのかなと思っています。
子供の学習障害で母親が悩んでいたら、「そんなことありえない」と
否定せず、父親も一緒に考え行動してくれれば、
よい方向に進んで行けるのではないでしょうか。
読んでくれてにゃんきゅ~。
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