どうも。猫のくにから来た女です。
スピリチュアルや占いで散財したなかでも、後悔しきりなのが「遠隔祈祷」です。
遠隔祈祷と聞いてピンときた人は…少ないかもしれませんね。
遠隔じゃない祈祷は、出雲大社などで正式に行われている祈願・祈祷ですね。
その内容は家内安全や厄払いなどが有名ですが、
わたしの場合「特定の相手に対しての恋愛成就」をお願いしていました。
約2年間もガッツリハマり、しっかり大金をドブに捨てて終了しましたので、
詳しく解説したいと思います💀
そもそも遠隔祈祷、遠隔占いってなに?
ググってみるとヒーリング専門の方が遠隔でパワーを送ってくれるとか、神社のご祈祷が遠隔でもできるという内容のHPが表示されますね。
本来は直接対面でなければ行えない祈祷やヒーリングを、遠距離にいる相手に対して有料で行ってくれるサービスです。
電話占いなどもその部類ですが、
”祈祷”となると「不可能を可能に変える、恋愛なら両想いにするとか復縁させる」ニュアンスで行われていますね。
メルカリとかでも祈祷系を出品されている方がいたので、令和の世の中になっても需要は止まらないようですね💦
占い師で祈祷師の資格もあるから「毎日祈ってあげる」
進路相談や恋愛の悩みで占いにハマり始めたのですが、田舎を離れて上京してからも、帰省のたびに占い師の元を訪れてました。
「やっぱり恋愛がうまく行かなくて辛いんです。お金もちっとも増えないし。
それに遠くて先生の所にマメに来れなくて不安なんです」
完全に依存です。すると、
「大丈夫ですよ。毎日祈ります。月1万円で遠隔祈祷します。
占いだけでなく、祈祷師資格もあるので安心してください。ここだけの話、”女優の●●さん”にもご依頼いただいていて、延命祈祷をもう10年以上もやられているんですよ。」
その女優さんはとても有名な方でした。
社会的地位のある年配者で延命の祈祷というところも、なんとなく安心感も与えられて信じてしまいましたね。
毎月1万円を現金書留でせっせと送り祈ってもらう
都内での一人暮らしですから、家賃を除けば微々たるお金しか残りません。
その中から1万円も遠隔祈祷のためだけに占い師に送るのですから、今思い出しても「バカだった」
としか言いようがありません。
1万円支払い、意中の彼を自分の元に引き寄せるために祈ってもらいます。
「どうしても不安なときは電話で無料相談にも乗れるから、かけてください。ただし祈祷時間中は鳴らないようにしておりますので、出なかったときは祈祷中なんだと思ってください」
電話で祈祷の進行具合や状況を確認する
いくら祈祷してもらっても、わたしの恋愛はうまく行きませんでした(あたりまえか)
お付き合いしているような状態にあったのですが、謎の多い人物でよく連絡が取れなくなるのが悩みでした(単に遊び相手にされただけです😡)
「先生、彼はメールの返信をくれないし、電話にも出ないときもあります」
このように告げたら
「でも二人の魂は順調に距離を縮めていますよ✨ネガティブになりすぎず心穏やかにお過ごしください。桜の花の咲くころにはこころのつながりも親密になれると出ています。」
嬉しいことを言ってくれるので、また次の月も支払ってしまいます。
なにも変わらない状況に次のステージを提案される
「先生…やっぱり連絡こないです。もうあきらめた方がいいですかね。占いの相性もあまりよくないっておっしゃってましたよね」
時には、少し責めるような口調で電話をかけました。鑑定中や祈祷中は電話に出ないので、ジリジリとつながるのを待つこともありました。
やっとつながると先生は少し暗い声で、
「そうですね、占い鑑定上はお二人の相性は良くありません。でも縁はすごく強い。だからこれだけ気持ちが引っ張られるんです。お辛いですね」と言い、
「でも方法が無いわけではありませんよ!」
次のステージを提案して来ます。
月1万円以外の金品を要求され始める
先生には「お告げ」というものが現れるらしく、ある日電話がかかってきました。
先生から電話!?もしかして両想いになる確率アップした?!
実にアホですよね😢
「ちょっとメモしてください。実は昨日夢でお告げがありまして。ちいさなツボを持ったお地蔵様が見えました。左方に小鳥が乗っていて…。
そのようなお地蔵さんがあったら送ってほしいのです。」
透視しながらお告げの内容を紡ぐように、電話口で話す先生の声に注意深く聞き入りました。
そして、なぜかお地蔵さんが売っているお店の名前まで教えられ、次の日急いで購入して発送しました。
普通、若い女性がお地蔵さん(小ぶりとはいえ)なんて購入しませんよね😨
その商品は3万8千円也でした。1万円の祈祷料は別ですから。。。。
過去の自分に言ってやりたい。。。
この時点で気づけ!!!!
もうお金ないんですけど!
毎日わたしの恋愛成就のために祈祷してくれて、無理かもしれないけどさまざまな方法を駆使して祈願してくれている!
そう思う気持ちがわたしの財布のヒモをどんどんゆるめて行きました。
小壺をもって左肩に小鳥がのっかったお地蔵さんからスタートして、茶碗などの焼き物系を請求するため「お告げ」と称して連絡が来ました。
だけど、途中で仕事を変えたこともあってもうお金は底を尽きていたのです。
「先生、もうわたしお金ないんでご祈祷終わりにします」
約2年間の恋愛成就のためのご祈祷を終わりにしたのでした。
- 祈祷料:1万円×24=24万円
- 次のステージのグッズたち:約30万円
- 帰省した際の鑑定料1万円×6回=6万円
記憶してるだけでも合計約60万円!!もかかってますよ!60万円あればいろんなことができましたよね。大反省です。
まとめ
この記事はご祈祷そのものを否定するものではありません。
昔から祈祷は日本にあるもので、あらゆる願いを神仏にむかって祈るというのは文化として大切にすべきものかと思います。
でもわたしのようなケースに祈祷を選ぶのは、すっごく非効率的だという結果です。
「特定の相手の気持ちを祈祷で変えることは99%不可能」だと思います!!!!
単に自分の恋心をきちんと伝えられないヘタレが、占い師の力をつかってなんとかしようとしていたキモイ話であり、大金をドブに捨てたという結果になったからです。
身も蓋もないまとめですが…
「好きなら告れ。」
これだけです。1円もかかりませんし、貴重な時間を妄想で無駄にすることもないのです。
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