親の葬儀代「積立金あるから安心だよ」という言葉には気を付けよう!

お金

どうも。猫のくにから来た女です。

父親を亡くし、1人っ子であるわたしは実質1人で葬儀を出すことになりました。

わたしの父はかなりしっかりした人で

「葬儀代は葬儀会社に積み立ててあるから心配ない」と言っていたほか、

「亡くなったあと、かかるお金は用意してあるから安心して。」

と言っていました。

早めにキャッシュカードの暗証番号などを引き継いでくれたおかげで、

支払いに困ることはありませんでしたが、

葬儀代に関しては予想外に金額が大きかったのでそれについて解説します。

 

葬儀社の積み立て金だけでは親の葬儀代は賄えなかった

葬儀社の積み立て金だけで親の葬儀代は賄えなかった

わたしの両親は、とある葬儀社から営業をかけられたのをきっかけに、

50代くらいからコツコツと葬儀社互助会の積み立てを始めていました。

掛け金は月々1,500円程度。父の葬儀の時点で、総額30万円くらいです。

「えっ!?…たった30万円じゃ何もできなくない?」

これが正直な感想です。

しかしこの積立金額は、ごく一般的な金額だそうで、

月々1,000~5000円くらいの無理のない金額を積み立てて行き、

平均では24万円だと言われています。

葬儀代の全国平均は120万円くらいとされてますので、

積み立てってなんだろうって思っちゃいますね。

大人の常識とも言われていますが詳しく知らなかった

実際の葬儀費用は積み立て金の30万円プラス80万円かかりました

積立金でまかなえたのは、

「ホールの賃料・棺桶に入れた保冷材代・祭壇代」くらいです。

その他にお花代・死装束・お供え代等々…アッという間の80万円でした。

これでも抑えたつもりです。コロナ禍で参列者は5人程度でしたので、

つくづく「葬儀は規模に関わらずお金がかかる」

と実感しました。

後日、納骨式に向かうタクシー運転手さんと葬儀のお金の話になり、

「ウチは簡単にしたけど、積立金のほかに37万円もかかった!!」

と言っていたので、参列者ゼロで菩提寺との付き合いも無く、

花や祭壇なども省けば…、

そのくらいまで抑えられるかのもしれません。

悲しみのなかでプランをペラペラ説明される…

 

葬儀代だけでなく菩提寺住職へのお布施・戒名代などがかかる

葬儀代だけでなく菩提寺住職へのお布施・戒名代などがかかる

ずっと東京で一人で暮らしていたこともあり、

親族関係の法事にほとんど出たことがなかったわたし。

父母から「●●さんの葬儀で●●円包んだ」とか、

「坊さんへのお布施は●●円も払った」

など聞かされたことがあり、「仏事はお金がかかって大変」とは聞いていましたが…。

どこか右から左に受け流しており、いざ自分が葬儀を出すとなると何もわかりません。

そこで仏事に詳しい親戚に教えてもらいながら進めて行きました。

戒名などにはランクがあるそうな。高くないやつでお願い

お布施・戒名料・お車代・お膳代エトセトラエトセトラ…

ウチの場合、お布施と戒名代(各15万円ずつ)で30万円。

さらに住職には会場まで来てもらい読経をあげてもらうのですから、

「お車代」として、さらに1万円ほど支払う必要があります。

お膳を食べない場合は「お膳代」を包むケースもあるでしょう

(ウチの場合は折詰にしてお料理をお持ち帰りいただきました)

その後、納骨代、その際のお布施や墓石に名前を彫る代金、位牌などもろもろ、、、

どんどんお金が飛んでいきますよ~

 

わからないことは直接聞いても失礼じゃないよ

葬儀が終わったら納骨式や忌明け法要、香典返し作業がある

葬儀が終わったら納骨式や忌明け法要、香典返し作業がある

葬儀が終わってホッと一息…と思いきや、次々とやることがあります。

わたしの場合は県外からということで、葬儀はリモート(音声のみで喪主挨拶で参加)

納骨式はお寺にて行い、その際に墓石に名前を彫るお金などを支払いました。

香典返しは5,000円以下の方には、あらかじめ葬儀社が用意したお茶と海苔のセット、

10,000円以上の方には半額相当のお返しを「カタログギフト」で対応しました。

香典の返礼品や忌明けの葉書印刷なども葬儀社にお願いできるので(別料金)

便利は便利ですが、楽な分割高です。

しかし、葬儀社がマメに電話をくれてサポートしてくれるので、高くてもお願いしがちです。

お香典をいただくタイミングが大きくズレた方には

個別で楽天などからカタログギフトを送りましたが、

葬儀社を通すよりも全然安く済みました。

できることは自分でやった方がお得!

 

 

葬儀社の積み立ては途中解約できるが解約料は高い

葬儀社の積み立ては途中解約できるが解約料は高い

父は母の葬儀を出したとき、思いのほか葬式代が高くかかり、

「もう互助会辞めたいけど、解約料が結構高いので仕方なく続けてる」

と話していました。

「俺の時(葬儀)は極力抑えて金遣い過ぎないようにな」

と話していたものの、

葬儀社の互助会に入っていてくれたおかげで、

病院で死亡してから葬儀社に電話1本であらゆる手続きをしてもらえましたし、

セレモニーホールを1から探す手間もありませんでした。

死亡届の提出やらなんやらの役所手続きまでしてくれるのです。

まぁ、それだけの料金がかかっているからなのですが。

手続きうんぬんがマルっと楽になるのは間違いないよ

 

親の葬儀代は現金払いのみ!生前から銀行系の引継ぎをしておこう

親の葬儀代は現金払いのみ!生前から銀行系の引継ぎをしておこう

親の葬儀を通し、生まれて初めて大金を支払ったわけですが、

実はこれ、現金のみでの支払いでクレカは使えません。

そして支払期限もものすごく短いのです。

親が元気なうち銀行口座のキャッシュカードや暗証番号などは、

しっかり引き継いでおきましょう。

ウチは金庫のカギのスペアを早いうちから受け渡されていました。

もちろん実家のスペアキーも。

かけつけた時すぐ中に入れる状態にしておくことが大切です。

銀行口座の凍結にご注意です!!!

これは、父よりも10年ほどまえに母が亡くなったときびっくりする速さで

銀行口座が凍結された経験があるからです。(ゆうちょは少し時間差がありました)

親の銀行口座が凍結されてしまい、子供が現金を持っていないと、

葬儀のお金を工面しなくてはなりません。

一時金と言って必要書類を揃えて銀行窓口に申し入れすれば、

150万円ほど引き出せるようですが、

平日の銀行営業時間でなければ無理ですし、やはり現金は必要なのです。

銀行口座凍結を防ぐ手立てはただ一つ。

「おくやみ欄に載せない」※こと。

これは葬儀社の人にどうするか尋ねられるので、

「載せないでください」

とハッキリ言いましょう。

おそらく母のときは父の気が動転して、

「連絡が取りずらい方に亡くなったことをお悔やみ欄でお知らせしては?」

とアドバイスされたとき

「お願いしますっ!」と即答したのが原因かと思われます。

※親戚や知人が銀行に故人の死を伝えた場合も口座凍結につながりやすいです。

 

 

まとめ

親の死はとても悲しいことですが、葬儀をどうするのかとかお金はどうなってるのかなど、

シビアに現実を知っておかなければならないことは山ほどあります。

わたしの場合、母が亡くなったことで父がすぐに「終活」を始め、

早いうちに引き継いでくれたので助かりましたが、

「葬儀社の積み立てですべて賄う」というのは不可能でした。

「直葬」といって斎場でお骨にするだけのものや、菩提寺をもたない人が

「小さなお葬式」など格安のところでは足りるかもですが…。

これもお付き合いのある菩提寺が優先されるので、なかなか自分一人では決められませんね。

とにかく現金を用意しておく必要があるよ

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