学習障害の診断に必要なIQテスト&読み書きテストの結果を聞いて来た

生き方

どうも。猫のくにからきた女です。

子どもが学習障害なのではないかということでクリニックを受診し、

『IQテスト』と『読み書きテスト』を受けて来ました。

その後、細かく分析してもらって、約1ヶ月かけた結果が出ましたので、

そのことについて書きたいと思います。前記事はコチラ⇩

 

IQテストでわかること

IQテストでわかること

正確には『WISC-IV』と呼ばれる検査で、

検査結果の題名は「心理検査結果報告書」と書かれています。

その中で以下5つの項目に分けて採点されます。WISCはウィスク検査と呼ばれるみたいです。

所要時間は約100分!なかなかの長さでございます。

①全検査IQ:②~⑤の4つの能力を総合した能力

②言語理解:言語的な情報や、自分自身がもつ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力

③知覚推理:非言語的な情報をもとに推論する能力

④ワーキングメモリー:聞いた情報をもとに推論する能力

⑤処理速度:単純な視覚情報を素早く正確に、順序良く処理し、あるいは識別する能力

う~ん、一口にIQといっても総合的集計だったんですね。

 

ウチの場合ワーキングメモリー能力がとても低かった

本人の得点の後に信頼区間(平均)

パーセンタイル順位(その値をとる人が”下から何番目にいるか”を示す値)が書かれています。

ウチの場合は①②③⑤はなんとか平均範囲にいましたが、

④のワーキングメモリーが下から8番目という結果で、

ものすごい凸凹になっていたことが判明しました。

数日前に教えたものもすぐに忘れてしまうのはこのせいだったのか!?

 

何度学習しても覚えられなかった原因かと…。

 

 

②の言語理解が抜きん出ていたが…

このWISC検査の結果からは、何が苦手で何が得意なのかを知ることができるので、

息子にとって良い支援の手がかりを得る目的として行いました。

また、この検査は発達障害かどうかの診断を下せるものではありません。

発達障害が気になる人は専門医に診てもらう必要があるので注意しましょう。

息子の場合、ワーキングメモリ―能力がとても低いものの、

②の言語理解は123とかなり高かったのが印象的でした。

 

でも読み書き苦手なので能力が生かし切れてない…

 

 

読み書きテストでわかること

読み書きテストはSTRAW-Rと言い正式名は、

『標準読み書きスクリーニング検査-正確性と流暢性の検査-』となっています(長い)

こちらは所要時間約40分でした。

小学1年生~6年生・中学生・高校生を対象とした”発達性読み書き障害児検出のための”

以下のようなスクリーニング検査です。

①RAN:描かれている数字と線画を誤らないように可能な限り早く呼名する

②音読の流暢性(速読):カタカナ・ひらがなそれぞれの単語、カタカナ・ひらがなそれぞれの非語、文章をできるだけ早く、間違えずに読む流暢に読めるか

③計算:足し算・引き算・掛け算・割り算の学習到達度

④音読の正確性:「漢字単語126語」「ひらがな→文字」「カタカナ→文字」「ひらがな単語」「カタカナ単語」「漢字の単語」の音読、正確にできるかを確認

⑤書取(聴取)の正確性:「ひらがな→文字」「カタカナ→文字」「ひらがな単語」「漢字の単語」の書き取り(言語音を聞き、その通りに書き取る)。

これらの結果、

読字障がい疑い:陽性

書字障がい:擬陽性

という判定でした。

確定診断ではなくともベストな対策をしよう

臨床心理士の先生いわく、あくまでもスクリーニング検査結果の「判定」ということで、

「診断」決定ではありません。とのことでしたが、

ここが一番知りたかったところなので、「ああやはりそうか」となぜかホッとしました。

これからどうすれば良いか、できることを考えないといけませんね。

 

なぜ覚えられないの!と嘆いていた気持ちが落ち着いて来た。

 

 

学習障害が確定だった場合気を付けること

学習障害で気を付けること

今現在はあくまでもスクリーニングの診断、「疑い」となってはいるものの、

学習障害だった場合、以下に気を付けるように指導がありました。

  • 本人の努力ではどうにもならないこともある
  • できないことを叱咤激励したり反復学習させるのは逆効果の場合も
  • 上記のような親の行動が学習へのやる気低下につながりやすい
  • 情緒的な問題を引き起こすこともある(二次的障害)
  • 苦手や個性に気づき、その子に合った学習方法を見つけるべし
  • 学校での支援のために検査報告書を学校の先生と共有するのも有効

とくに、ラストの学校との連携はとても大事なのだそうです。

学校に子どもの状態を理解してもらい、支援を受ける権利があるので決して

遠慮せず話し合うことが大事だと言われました。

とり急ぎこの内容を担任に伝えるところまで済んでいます。

 

ワーキングメモリーに関してはADHDも視野に入れて

なかなかすぐに学習障害確定であるとか、精神疾患確定とはならず、

慎重に診断をすすめています。

ただし、忘れ物が極端に多く、学習をしていても全然集中できないことを踏まえ、

ADHDの可能性も大きいと医師に言われました。

「なんでもかんでもADHDにする時代ですねぇ」

と思い切って突っ込んでみたのですが、

「息子さんの場合はほぼADHDでしょう」とのこと。

なのでADHD治療とともに学習障害のサポートをしていくことになりそうです。

 

この続きはまたこんどね。



 

まとめ

わたしはどちらかというと、「頑張れば何とかなる」「何事も繰り返しが大切」

と考える体育会系気質。

自分では普通のつもりでも、かなり叱咤激励してた気がします。

これからはこの検査結果を踏まえ、他人や学校に任せられる部分は任せて、

本人が精神的につぶれてしまわないようサポートする必要がありそうです。

 

検査受けるといろいろわかって安心だよ。

 

また、こちらで紹介した書籍や教材は結果説明の際おすすめされたものです。

焦らず取り入れて行こうと思うので、使用した際はレビューなど書きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうです。

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